稀元素が続急伸、22年3月期の経常利益予想を大幅増額

株式

2022/4/20 13:33

 第一稀元素化学工業<4082.T>が続急伸。19日引け後に、22年3月期の連結経常利益予想を大幅に引き上げたことが材料視された様子。株価は前日比63円高の1030円まで値を上げている。

 22年3月期について、予想売上高を従来の292億円から293億6000万円(前期比25.1%増)に、営業利益を30億円から38億円(同88.6%増)に、経常利益を38億円から60億3000万円(同2.8倍)にそれぞれ引き上げている。売上高は、コロナ禍からの回復基調が継続したことに加え、主原料価格の高騰による販売単価の上昇により増加。営業利益は、第3四半期(21年10-12月)までに積み増しを行った在庫の適正化に向けた生産調整により操業度は低下したものの、主原料の市場価格に比較的早期に連動する販売単価と販売単価に対し遅効性のある在庫単価の差による増益効果等により、想定を上回る見込み。加えて為替差益15億6100万円の発生により、経常利益は大幅に上ブレる見通し。

 半面、純利益については、特別損失の計上および繰延税金資産の取崩しにより、28億円から16億2000万円(同31.2%増)に引き下げている。

 午後1時28分現在の株価は34円高の1001円。

提供:モーニングスター社

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