<米国株情報>英アームは続落、25年3月期の保守的な売上高予想を売り材料視

株式

2024/5/10 10:15

 ソフトバンクグループ<9984.T>傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングス<ARM>は9日、前日比2.34%安の103.59ドルと続落した。8日引け後に24年3月期第4四半期(1-3月)の決算を発表し、同時に明らかにした25年3月期の売上高見通しが市場予想よりも保守的だったことから売りが優勢となった。

 25年3月期は売上高を38億-41億ドルと予想。中央値の39億5000万ドルが市場予想の約40億ドルを下回った。一方、調整後の1株当たり利益(EPS)は1.45-1.65ドルと予想し、中央値の1.55ドルは市場予想の1.5ドル台前半をやや上回った。

 また、25年3月期の第1四半期(24年4-6月)については、売上高を8億7500万-9億2500万ドル、調整後EPSを0.32-0.36ドルと予想、いずれも市場予想を上回った。

 なお、24年3月期第4四半期は、売上高が前年同期比47%増の9億2800万ドル、純利益が2億2400万ドル(前年同期は300万ドル)、一時的な項目を除いた調整後EPSは0.36ドル(前年同期は0.02ドル)となり、売上高、同EPSともに市場予想を上回った。

 第4四半期の売上高は四半期としては過去最高で、アームは「10年ぶりの刷新となるArmv9アーキテクチャの採用がスマートフォンやサーバー、自動車市場で続き、記録的なロイヤルティ収入が得られた」としている。同社は今後もこの傾向が継続するとしており、「25年3月期第1四半期も売上高と利益が大幅増になる」とした。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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