<相場の読み筋>4月21日

2022/4/21 7:45

 20日の米国株式は、NYダウが前日比249.59ドル高の3万5160.79ドルと続伸、ナスダック総合指数は同166.592ポイント安の1万3453.065ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億5182万株、ナスダック市場が43億4110万株だった。主力銘柄の決算発表が本格化し、好決算銘柄に物色の矛先が向かった。19日の通常取引終了後に22年1-3月決算を発表したIBMは、売上高が市場予想平均を上回り買われた。また、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、増収増益で着地し好感された。NYダウは一時、400ドルを超える上昇をみせる場面もみられた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、ネットフリックスやペイパル、メタ(旧フェイスブック)などが下落し、同指数の重しとなった。

 21日の東京株式は、上値の重い展開か。きのう20日の日経平均株価は、大幅続伸となったものの朝高後に上げ幅を縮小する格好となった。22年3月期の決算発表の本格化を控えることから、積極的な売買は期待しづらい状況のなか、25日移動平均線(20日時点で2万7299円)近辺では、戻り待ちの売りに押される場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=128円台の前半(19日は128円65-67銭)、ユーロ・円が1ユーロ=138円台の後半(同139円05-09銭)と、一方的な円安への動きが一服している。20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、トヨタ<7203.T>、東エレク<8035.T>などが、20日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比変わらずの2万7180円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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