日経平均は514円安と大幅続落、売り一巡後の戻り限定、米株先物安にアジア株安も重し=25日後場

 25日後場の日経平均株価は前週末比514円48銭安の2万6590円78銭と大幅続落。朝方は、前週末の米国株式市場で金融引き締めへの警戒感から主要3指数が大幅に下落した流れを受け、売り優勢で始まった。先物に断続的な売りが出て下げ幅を拡大し、一時2万6487円84銭(前週末比617円42銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、引けにかけて2万6600円近辺で停滞した。時間外取引で米株価指数先物が安く、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などのアジア株安も重しとなった。

 東証プライムの出来高は10億1350万株、売買代金は2兆4584億円。騰落銘柄数は値上がり250銘柄、値下がり1554銘柄、変わらず34銘柄。

 市場からは「海外株安の影響を受けたが、米金融引き締めへの警戒感は強く、決算を控えていることもあり、上値が重い。ただし、ボラティリティ(価格変動性)が高まり、上にも下にも値の荒い動きが予想される」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株が下落。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、住友鉱<5713.T>、住友電工<5802.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も安い。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>、三井E&SH<7003.T>などの機械株も軟調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株や、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も値を下げた。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株もさえず、清水建<1803.T>、大林組<1802.T>、鹿島<1812.T>などの建設株も売られた。

 半面、サカタのタネ<1377.T>、ホクト<1379.T>などの水産農林株が高い。

 個別では、東急建設<1720.T>、ジャフコG<8595.T>、Wスコープ<6619.T>、ソフバンG<9984.T>、ブラス<2424.T>などの下げが目立った。半面、OBC<4733.T>、オイラ大地<3182.T>、エレマテック<2715.T>、ラクーンHD<3031.T>、アインHD<9627.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ