日経平均は162円高と反発、戻り待ちの売りに押されたが持ち直す動きが強まる=28日前場

 28日前場の日経平均株価は、前日比162円19銭高の2万6548円82銭と反発して取引を終えた。きのう27日に、下げ渋る動きをみせていたことから、朝方から買いが先行した。一時、戻り待ちの売りに押される場面もみられたが、時間外取引で米株価指数が上昇したことを支えに、持ち直す動きが強まった。午前11時14分には、同182円16銭高の2万6568円79銭を付けている。日銀の金融政策決定会合の結果発表や、その後の黒田東彦総裁による記者会見も控えるなか、堅調に推移した。為替市場では、ドル・円が1ドル=128円70銭前後(27日は127円98銭-128円00銭)で、朝方の水準からは円安方向にある。東証プライムの出来高は5億9359万株、売買代金は1兆4519億円。騰落銘柄数は値上がり1276銘柄、値下がり528銘柄、変わらず34銘柄だった。

 市場では、「注目されていたメタ(旧フェイスブック)の決算が市場予想を下回ったものの、時間外取引で米株価指数が上昇したことで、安心感を誘ったようだ。ただ、連休を控えることから、後場はポジション調整売りに注意したい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株が上昇。オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も高い。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も堅調。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も上げている。東証業種別指数は33業種のうち、29業種が上昇、4業種が下落した。

 個別では、フューチャー<4722.T>、フタバ<7241.T>、日ガス<8174.T>、太平洋工<7250.T>、フジクラ<5803.T>などが上昇。半面、ピーシーエー<9629.T>、ZOZO<3092.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、SBテクノ<4726.T>、日立建機<6305.T>などは下落した。

提供:モーニングスター社

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