日経平均は70円安と続落、米株先物高など支えに一時上げ転換も買い続かず=25日後場

 25日後場の日経平均株価は前日比70円34銭安の2万6677円80銭と続落。朝方は、24日の米国株式市場でハイテク株が下落した流れを受け、グロース(成長)株の一角などに売りが先行し、前場の早い段階で2万6578円03銭(前日比170円11銭安)まで下落した。一巡後は押し目買いや買い戻しに持ち直した。時間外取引で米株価指数先物が高く、中国株高なども支えとなり、後場早々には上げに転じ、一時2万6795円89銭(同47円75銭高)まで値を上げる場面もあった。ただ、買いは続かず、その後は再びマイナス圏入りし、引けにかけて2万6700円割れ水準で停滞した。

 東証プライムの出来高は11億6492万株、売買代金は2兆7190億円。騰落銘柄数は値上がり640銘柄、値下がり1114銘柄、変わらず83銘柄。

 市場からは「後場は一時上げに転じたが、買いに勢いはなく静かだ。FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の発表を控え、結果を見極めたいとの空気だが、結局はイベント待ちを繰り返し、思い切った行動に移せないようだ」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、任天堂<7974.T>、ピジョン<7956.T>、ローランド<7944.T>などのその他製品株が下落。マルハニチロ<1333.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株もさえず、電通グループ<4324.T>、リクルートHD<6098.T>、楽天グループ<4755.T>などのサービス株も安い。ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>、いすゞ<7202.T>などの輸送用機器株や、T&DHD<8795.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も売られた。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、ソニーG<6758.T>、富士通<6702.T>、TDK<6762.T>などの電機株も値を下げた。

 半面、三菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が上昇。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、関西電力<9503.T>、東電力HD<9501.T>、中国電力<9504.T>などの電気ガス株も買われた。HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>、セイコーHD<8050.T>などの精密株も堅調となり、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も引き締まった。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>、住友商<8053.T>などの卸売株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も値を上げた。

 個別では、SREHD<2980.T>、ユニチカ<3103.T>、RPAH<6572.T>、アカツキ<3932.T>、エンジャパン<4849.T>などの下げが目立った。半面、日東紡<3110.T>、マーケットエンター<3135.T>、東京計器<7721.T>、青山商<8219.T>、東名<4439.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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