日経平均は168円高と4日ぶり反発、欧米株高を受け買い先行、一巡後は戻り売りに伸び悩む=27日前場

 27日前場の日経平均株価は前日比168円00銭高の2万6772円84銭と4日ぶりに反発。朝方は、26日の欧米株高を受け、買いが先行した。前日に3日続落した反動もあり、前場早々に2万6996円70銭(前日比391円86銭高)まで上昇した。ただ、フシ目の2万7000円を前に戻り売りも出やすく、買い一巡後は伸び悩み、前場終盤には2万6762円80銭(同157円96銭高)まで押し戻された。その後の戻りは鈍く、引けにかけて上値の重い動きとなった。

 東証プライムの出来高は5億9908万株、売買代金は1兆6199億円。騰落銘柄数は値上がり1018銘柄、値下がり739銘柄、変わらず80銘柄。

 市場からは「日経平均は2万7000円手前でハネ返された。商いをこなした水準でもあり、売り物が出てくる。もっとも、バリュエーション的には売り込めず、2万6500円-2万7000円のゾーンでうろちょろし、居心地の良いレベルだ。米決算が一巡しないと、相場は落ち着かないのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も高い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も堅調。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、大同特鋼<5471.T>などの鉄鋼株や、SUMCO<3436.T>、ノーリツ<5943.T>などの金属製品株も値を上げた。資生堂<4911.T>、花王<4452.T>、信越化<4063.T>などの化学株も引き締まり、東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も買われた。

 半面、大阪ガス<9532.T>、関西電力<9503.T>、中国電力<9504.T>などの電気ガス株が軟調。味の素<2802.T>、サントリBF<2587.T>、東洋水産<2875.T>などの食料品株や、塩野義薬<4507.T>、アステラス薬<4503.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株も売られた。小田急<9007.T>、京成<9009.T>、ヤマトHD<9064.T>などの陸運株も安い。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株もさえない。

 個別では、ケミファ<4539.T>、ステラケミフ<4109.T>、パンパシI<7532.T>、東名<4439.T>、日電子<6951.T>などの上げが目立った。半面、LTS<6560.T>、Wスコープ<6619.T>、TIS<3626.T>、Gunosy<6047.T>、ギフティ<4449.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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