<今日の仮想通貨市況>軒並み下落、米金融引き締め強化を警戒

仮想通貨

2022/6/13 9:26

 13日午前9時20分現在の暗号資産(仮想通貨)は、ビットコイン(BTC)が1BTC=358万円前後(過去24時間比6.5%安)、イーサリアム(ETH)が1ETH=19万4000円前後(同6.4%安)、XRP(XRP)が1XRP=46.5円前後(同4.3%安)となっている。

 暗号資産はドルと連動するステーブルコインを除くとほぼ全面安。前週末10日発表の米5月CPI(消費者物価指数)が市場予想以上の伸びとなったことを受けて米インフレのピークアウト期待が後退。FRB(米連邦準備制度理事会)による積極的な金融引き締めが資金流出を加速させるとの警戒から、暗号資産市場もリスク回避の売りが優勢となった。

 ビットコインは12日夜に2万7000ドルちょうど近辺まで調整。同水準を維持したことからいったん下げ渋り、13日未明には2万8000ドル台まで値を戻したが、上値の重さが意識されると再び軟化。13日早朝の時点では再び2万7000ドルちょうど近辺まで下落するなど下値を模索している。

 暗号資産の価格が低迷するなか、暗号資産業界で採用抑制の展開する動きが出ていると伝えられている。米コインベースでは内定を取り消すとともに、採用ペースを落とす方針。派遣会社でも仮想通貨企業での採用ペースが鈍化しているという。一方、高級ブランドの間でビットコインなどの支払いを受け入れる動きが広がり始めているという明るいニュースもみられた。

(イメージ写真提供:123RF)

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