日経平均は191円安と続落、下げ渋りも戻り限定、東証プライム銘柄の77%が下落=20日後場

 20日後場の日経平均株価は前週末比191円78銭安の2万5771円22銭と続落。朝方は、前週の東京株式市場で株安が急速に進んだ反動から、自律反発狙いの買いが先行した。円安も支えとなり、2万6156円62銭(前週末比193円62銭高)と高く寄り付いた。ただ、米欧中銀の金融引き締めによる世界景気の減速懸念は根強く次第に軟化し、下げに転じた。先物売りを交えて軟調に推移し、前引け近くには2万5520円23銭(同442円77銭安)まで下落した。一巡後は、買い戻しに大引けにかけて下げ渋ったが、戻りは限定された。なお、東証プライム銘柄の77%が下落した。

 東証プライムの出来高は11億7784万株、売買代金は2兆7163億円。騰落銘柄数は値上がり363銘柄、値下がり1432銘柄、変わらず43銘柄。

 市場からは「後場は、一部に買い戻す動きがあっても全体に広がらない。景気後退への警戒感が強く、当面は落ち着きどころを探る展開か」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が下落。丸紅<8002.T>、三井物<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も売られた。三菱重工<7011.T>、IHI<7013.T>、コマツ<6301.T>などの機械株も安い。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、住友鉱<5713.T>、大阪チタ<5726.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属株も軟調。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>、大ガス<9532.T>などの電気ガス株も値を下げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が堅調。アステラス薬<4503.T>、協和キリン<4151.T>、住友ファーマ<4506.T>などの医薬品株も高い。トヨタ<7203.T>、SUBARU<7270.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も買われ、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も値を上げた。

 個別では、IWI<4847.T>、プロレドP<7034.T>、国際紙パ商<9274.T>、エンシュウ<6218.T>、富山第一銀行<7184.T>などの下げが目立った。半面、サンデン<6444.T>、新光商<8141.T>、LINK&M<2170.T>、ロードスター<3482.T>、Gunosy<6047.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ