日経平均は453円高と3日ぶり大幅反発、欧州株高に米株先物高で買い優勢、全33業種が上昇=21日前場

 21日前場の日経平均株価は前日比453円93銭高の2万6225円15銭と3営業日ぶりに大幅反発。朝方は、買い優勢で始まった。20日の米国株式市場は休場ながら、同日の欧州株式が上昇。日本時間21日の時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、上げ幅を拡大し、前場終盤には2万6265円35銭(前日比494円13銭高)まで上伸した。その後も高値圏で推移した。

 東証プライムの出来高は5億2060万株、売買代金は1兆2413億円。騰落銘柄数は値上がり1663銘柄、値下がり140銘柄、変わらず33銘柄。

 市場からは「欧州株高に米株先物の上昇が好感された。インフレ懸念はあるが、それも織り込みが進み、目先底打ちの印象だ。経済指標が弱くなってきたことで利上げ前倒しから景気に配慮した動きにシフトする可能性もありそうだ」(国内投信)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値を上げた。業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株が上昇。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も高い。東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も買われた。オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、ダイキン<6367.T>、IHI<7013.T>、三菱重工<7011.T>などの機械株も堅調。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も値を上げた。

 個別では、レノバ<9519.T>、ブラス<2424.T>、テノHD<7037.T>、SREHD<2980.T>、Wスコープ<6619.T>などの上げが目立った。半面、大豊建<1822.T>、邦ガス<9533.T>、しまむら<8227.T>、ノムラシス<3940.T>、グッドコムA<3475.T>などの下げが目立った。

提供:モーニングスター社

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