日経平均は190円高と続伸、グロース株中心に高い、米株先物の上げ転換も支え=24日前場

 24日前場の日経平均株価は前日比190円99銭高の2万6362円24銭と続伸。朝方は、米長期金利の低下を背景とした23日の米国株高を支えに買いが先行した。直後に下げに転じる場面もあったが、すかさず切り返した。半導体関連株などグロース(成長)株中心に高く、上げ幅を拡大し、前場終盤には2万6391円11銭(前日比219円86銭高)まで上昇した。時間外取引での米株価指数先物の上げ転換も支えとなった。

 東証プライムの出来高は6億2905万株、売買代金は1兆5048億円。騰落銘柄数は値上がり1132銘柄、値下がり627銘柄、変わらず79銘柄。

 市場からは「きのう、きょうとグロース株に買い戻しがみられるが、後場までは続かないだろう。買い戻し以外の買いは入りにくいのが現状だ。米国ではリセッション(景気後退局面)への警戒感が浸透し、米株リスクとともに日本株も下値が意識されてこよう」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が堅調。エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>、カカクコム<2371.T>などのサービス株や、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株も高い。花王<4452.T>、信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学品株や、塩野義薬<4507.T>、中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も値を上げた。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株も買われ、イオン<8267.T>、良品計画<7453.T>、ニトリHD<9843.T>などの小売株も引き締まった。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が軟調。SOMPOH<8630.T>、第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も安い。ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株や、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も値を下げた。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>、SUBARU<7270.T>などの輸送用機器株も売られた。

 個別では、レノバ<9519.T>、ギフティ<4449.T>、MSOL<7033.T>、JMDC<4483.T>などの上げが目立った。半面、IHI<7013.T>、ケミファ<4539.T>、燦HD<9628.T>、菱重工<7011.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、16業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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