(再送)日経平均は276円高と大幅に3日続伸、米国株高で買い先行、値がさハイテク株中心に高い=27日前場

 27日前場の日経平均株価は前週末比276円80銭高の2万6768円77銭と大幅に3営業日続伸。朝方は、買いが先行した。前週末の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、いったん2万6800円手前まで値を上げた。時間外取引での米株価指数先物安もあって、伸び悩む場面もあったが、先物買いを交えて盛り返し、一時2万6840円66銭(前週末比348円69銭高)まで上伸した。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などアジア株が高く、支えになった面もある。一巡後は上値が重くなったが、下値は限定された。なかで、値がさハイテク株中心に高く、指数を支えた。

 東証プライムの出来高は5億6717万株、売買代金は1兆3641億円。騰落銘柄数は値上がり1154銘柄、値下がり591銘柄、変わらず93銘柄。

 市場からは「先物主導で買われているが、日経平均2万7000円前後の価格帯は商いを多くこなした水準であり、そう簡単にはクリアできない。ただ、今週から(業績が回復してきた)小売企業の3-5月期決算発表が本格化し、相場のサポート要因として意識されるだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株や、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も高い。東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も堅調や、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株。ダイキン<6367.T>、三菱重工<7011.T>、IHI<7013.T>などの機械株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も買われた。信越化<4063.T>、住友化<4005.T>、昭電工<4004.T>などの化学株も値を上げた。

 半面、三菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が軟調。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株もさえず、西武HD<9024.T>、京王<9008.T>、東急<9005.T>などの陸運株や、三住トラスト<8309.T>、京都銀行<8369.T>、伊予銀行<8385.T>などの銀行株も安い。KDDI<9433.T>、NTT<9432.T>などの情報通信株も売られた。

 個別では、やまみ<2820.T>、ダイヤHD<6699.T>、一工薬<4461.T>、Wスコープ<6619.T>、クミアイ<4996.T>などの上げが目立った。半面、広済堂HD<7868.T>、ラクーンHD<3031.T>、RPAH<6572.T>、エムアップH<3661.T>、IWI<4847.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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