日経平均は243円安と大幅続落、プライムの値下がり銘柄数は1100超に=30日前場

 30日前場の日経平均株価は、前日比243円55銭安の2万6561円05銭と大幅に続落して取引を終えた。現物株の寄り付き直後、株価指数先物に断続的な売りが出たことで下げ幅を拡大。売り一巡後には下げ渋る場面もみられたが、手控えムードが広がるなか、弱含みの展開が続いた。中国の6月製造業PMI(購買担当者景況指数)は50.2と、市場予想平均の50.3を下回った。上海総合指数は反発したものの、日経平均株価は下げ幅を広げる格好となり、午前10時57分には、同295円52銭安の2万6509円08銭ときょうの安値を付けている。東証プライムの出来高は5億5440万株、売買代金は1兆2732億円。騰落銘柄数は値上がり668銘柄、値下がり1106銘柄、変わらず64銘柄だった。

 市場では「現地29日の米国株式が、まちまちの動きとなったことや、時間外取引で米株価指数先物が下げ幅を拡大していることから、様子見姿勢が強まり積極的な売買は限られた」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株が下落。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株も安い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も軟調。SMC<6273.T>、コマツ<6301.T>などの機械株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も下げた。東証業種別指数は全33業種のうち、21業種が下落、12業種が上昇した。

 個別では、YACHD<6298.T>、ドリームI<4310.T>、ヨシックスH<3221.T>、広済堂HD<7868.T>、ノムラシス<3940.T>などが下落。半面、サンリオ<8136.T>、gumi<3903.T>、サニーサイド<2180.T>、PI<4290.T>、三陽商<8011.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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