来週の東京外国為替市場見通し=米インフレ動向が最大の関心、中国のコロナ動向に注意
予想レンジ:1ドル=134円80銭-140円00銭
4-8日のドル・円は底堅く推移した。週初4日は、米国の祝日で取引参会者が減少し、ドル・円は小動き。5日は、原油先物価格の下落に加え、米2年債利回りが米10年債利回りを上回る「逆イールド」が発生、米景気後退への警戒感がドル・円の上値を抑制した。6日は、6月開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨が想定ほどタカ派ではなかったと受け止められ、安心感から買いが先行した。7日は、原油先物価格の反発に加え、中国政府が大型経済対策を検討しているとの報道を受け、リスクオンからドル・円は堅調に推移した。
目先は8日の米6月雇用統計が注目となる。米国では、景気停滞と物価上昇が同時に起こるスタグフレーションへの懸念が高まっており、非農業部門雇用者数、平均時給、失業率など見極めるべき項目は多い。インフレ関連の経済指標では、13日に米6月CPI(消費者物価指数)、14日に米6月PPI(生産者物価指数)が発表される。このほかの主な米経済指標は、6月小売売上高、6月鉱工業生産・設備稼働率、7月ミシガン大学消費者信頼感指数など。米インフレの動向が、ドル・円相場の最大の関心ごとである点は変わらない。
一方、中国では、新型コロナウイルス感染拡大による再度のロックダウン(都市封鎖)への懸念が高まっており、新規感染者数の推移を注視したい。11日の週には6月の重要経済指標の発表が相次ぐ。
ドル・円の上値メドは6月29日の高値136円98銭近辺が意識されるが、そこを抜ければ心理的フシ目の140円を目指す展開となりそうだ。下値メドは25日移動平均線の134円80銭近辺。
提供:モーニングスター社
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