日経平均は215円安と8日ぶり大幅反落、売り一巡後の戻り鈍い、グロース株中心に軟調=25日後場

 25日後場の日経平均株価は前週末比215円41銭安の2万7699円25銭と8営業日ぶりに大幅反落。朝方は、売りが先行した。前週末の米国株式市場で、低調な米経済指標などを背景に主要3指数が下落した流れを受け、投資家心理が後退。直近7連騰の反動で、利益確定売りも出やすかった。いったん持ち直す場面もあったが、買いは続かず再び軟化。下げ幅を広げ、前場終盤には2万7663円16銭(前週末比251円50銭安)まで下落した。売り一巡後の戻りは鈍く、大引けにかけて安値圏で停滞した。なかで、グロース(成長)株中心に軟調に推移した。

 東証プライムの出来高は8億2392万株、売買代金は2兆613億円。騰落銘柄数は値上がり672銘柄、値下がり1088銘柄、変わらず78銘柄。

 市場からは「米株安をきっかけに連騰中の日本株にも売りが出た。日経平均2万8000円超えには新たな材料が必要だ。今週はFOMC(米連邦公開市場員会、26-27日開催)や米経済指標に加え、日米決算も控えており、それらを見ながらの対応になる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ファナック<6954.T>、東エレク<8035.T>、ソニーG<6758.T>、安川電機<6506.T>などの電機株が軟調。ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>、コマツ<6301.T>などの機械株も安い。信越化<4063.T>、資生堂<4911.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株や、トヨタ<7203.T>、デンソー<6902.T>、日野自<7205.T>などの輸送用機器株も売られた。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株や、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も値を下げた。東レ<3402.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株もさえない。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、東武<9001.T>、東急<9005.T>、京急<9006.T>などの陸運株が堅調。明治HD<2269.T>、山パン<2212.T>、ニチレイ<2871.T>などの食料品株も高く、北陸電力<9505.T>、Jパワー<9513.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も引き締まった。大成建設<1801.T>、鹿島<1812.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株も値を上げた。

 個別では、サーバーW<4434.T>、三井松島HD<1518.T>、HEROZ<4382.T>、ギフティ<4449.T>、三光合成<7888.T>などの下げが目立った。半面、オーバル<7727.T>、ソラスト<6197.T>、グローバルK<6189.T>、トレファク<3093.T>、Jリース<7187.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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