日経平均は129円高と3日続伸、一時伸び悩むも持ち直す、グロース株の一角など堅調=29日前場

 29日前場の日経平均株価は前日比129円07銭高の2万7944円55銭と3日続伸。朝方は、買いが先行した。米利上げペースが鈍化するとの見方から、28日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、前場の早い段階で2万8001円80銭(同186円32銭高)まで上昇した。その後、利益確定売りに伸び悩み、一時2万7853円79銭(同38円31銭高)まで押し戻される場面があった。ただ、売りは続かず、前場終盤にかけては持ち直しの動きとなった。グロース(成長)株の一角などが堅調で指数を支えた。

 東証プライムの出来高は5億6644万株、売買代金は1兆4499億円。騰落銘柄数は値上がり740銘柄、値下がり1026銘柄、変わらず71銘柄。

 業種別では、エムスリー<2413.T>、楽天グループ<4755.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株が上昇。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も高い。ファーストリテ<9983.T>、丸井G<8252.T>、Jフロント<3086.T>などの小売株も買われ、住友不<8830.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も引き締まった。マネックスG<8698.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も値を上げ、ダイキン<6367.T>、日立造<7004.T>、THK<6481.T>などの機械株も堅調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もしっかり。

 半面、アステラス薬<4503.T>、小野薬<4528.T>、大塚HD<4578.T>などの医薬品株が軟調。JT<2914.T>、山崎パン<2212.T>、ヤクルト<2267.T>などの食料品株も安い。ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株もさえない。MS&AD<8725.T>、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も売られた。

 個別では、ホシデン<6804.T>、シンプレHD<4373.T>、ペガサス<6262.T>、山陽特鋼<5481.T>、Vキューブ<3681.T>などの上げが目立った。半面、オーバル<7727.T>がストップ安ウリ気配となり、ルネサス<6723.T>、邦チタ<5727.T>、三菱鉛筆<7976.T>、明電舎<6508.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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