日経平均は13円安と3日ぶり小反落、先物売り先行で下げ転換、円高進行など重し=29日後場

 29日後場の日経平均株価は前日比13円84銭安の2万7801円64銭と3日ぶりに小反落。後場は、先物売りが先行し、上げ幅を縮小して始まった。昼休みの時間帯に円高が進行し、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の軟調推移も重しとなり、まもなく下げに転じ、一時2万7725円24銭(前日比90円24銭安)まで値を下げた。ただ、売り進む動きにはつながらず、その後は大引けにかけて下げ渋った。

 朝方は、米利上げペースが鈍化するとの見方から、28日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、2万8001円80銭(同186円32銭高)まで上昇する場面があった。その後、利益確定売りにいったん上げ幅を縮小したが、前場終盤に向けては持ち直していた。

 東証プライムの出来高は12億9359万株、売買代金は3兆2524億円。騰落銘柄数は値上がり513銘柄、値下がり1259銘柄、変わらず66銘柄。

 業種別では、アステラス薬<4503.T>、住友ファーマ<4506.T>、大塚HD<4578.T>などの医薬品株が下落。ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も安い。KDDI<9433.T>、ソフバンG<9984.T>、NTT<9432.T>などの情報通信株も売られた。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維製品株や、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株もさえない。日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>、日野自<7205.T>などの輸送用機器株や、村田製<6981.T>、TDK<6762.T>、NEC<6701.T>、ルネサス<6723.T>などの電機株も値を下げた。

 半面、エムスリー<2413.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株が上昇。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、小田急<9007.T>、京王<9008.T>、近鉄GHD<9041.T>などの陸運株も高い。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株も引き締まった。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株もしっかりとなり、ファーストリテ<9983.T>、丸井G<8252.T>、Jフロント<3086.T>などの小売株も買われた。

 個別では、オーバル<7727.T>がストップ安となり、邦チタ<5727.T>、三菱鉛筆<7976.T>、フタバ<7241.T>、ALSOK<2331.T>などの下げも目立った。半面、ホシデン<6804.T>、シンプレHD<4373.T>、ミロク情報<9928.T>、ペガサス<6262.T>、スタティアH<3393.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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