<相場の読み筋>8月3日

2022/8/3 7:45

 2日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比402.23ドル安の3万2396.17ドル、ナスダック総合指数が同20.218ポイント安の1万2348.758ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億9438万株、ナスダック市場が47億1931万株だった。ペロシ米下院議長が2日に台湾を訪問。米中関係が一段と悪化するとの警戒感が強まった。また、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、米メディアのインタビューで、インフレ率を引き下げるには「まだ長い道のりが残されている」と述べたこともあり、利上げペース緩和への期待感が後退する格好となった。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやボーイング、インテルなどが、値下がり率の上位に入っている。

 3日の東京株式は、堅調な展開か。日経平均株価はきのう2日、ペロシ米下院議長の台湾訪問による米中対立などを警戒し大幅に反落していた反動から、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、米中対立の先行きをにらみながらの展開になるとみられ、消去法的に個別銘柄への物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円前後(2日は130円82-84銭)、ユーロ・円が1ユーロ=135円台の前半(同133円77-81銭)と、円安方向に振れており、輸出関連銘柄に見直しの動きがみられそうだ。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテスト<6857.T>、トヨタ<7203.T>、オリンパス<7733.T>などが、2日の東京終値に比べ高い。2日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比75円高の2万7745円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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