日経平均は199円高と3日続伸、朝安後に盛り返す、米ハイテク株高が支え、好決算株買いも=5日前場

 5日前場の日経平均株価は前日比199円67銭高の2万8131円87銭と3日続伸。朝方は、売りが先行した。4日の米国株式は高安まちまちながら、円高が重しとなり、いったん弱含んだ。ただ、米ハイテク株高を支えに半導体関連株などが堅調となり、キッコーマン<2801.T>などの好決算株買いも後押しし、盛り返した。株価指数先物買いを交えて上げ幅を拡大し、一時2万8167円04銭(前日比234円84銭高)まで上昇した。その後は、一服商状となった。

 東証プライムの出来高は6億1278万株、売買代金は1兆4227億円。騰落銘柄数は値上がり1316銘柄、値下がり444銘柄、変わらず78銘柄。

 市場からは「きょうは米7月雇用統計や主要企業決算を控え、動かない前提だったが、米ハイテク株高が追い風になった。好決算株物色とともに、きのう売られた銘柄も戻っている。海外投資家が買っているとみられ、ついて行くしかない感じだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が堅調。任天堂<7974.T>、コクヨ<7984.T>などのその他製品株や、丸紅<8002.T>、伊藤忠<8001.T>、などの卸売株も高い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も買われ、SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株も値を上げた。キッコーマン<2801.T>、日清食HD<2897.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株や、KDDI<9433.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株も物色された。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が軟調。東電力HD<9501.T>、四国電力<9507.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株も安い。三菱UFJ<8306.T>、千葉銀行<8331.T>、コンコルディ<7186.T>などの銀行株も値を下げた。

 個別では、アイロムG<2372.T>、中山鋼<5408.T>がストップ高となり、UACJ<5741.T>、有沢製<5208.T>、加賀電子<8154.T>などの上げも目立った。半面、BEENOS<3328.T>、シスメックス<6869.T>、シュッピン<3179.T>、GMOペパボ<3633.T>、A&DHD<7745.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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