<特集>続・好決算銘柄ピックアップ(1)=短期筋の買い戻しは一巡、引き続き実力株の選別で対応

株式

2022/8/19 17:27

 前週に続き、好決算銘柄を取り上げる。3月期決算企業の業績発表がほぼ終了した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の集計によると、プライム市場上場の3月期決算企業の第1四半期(22年4-6月、8月15日時点、発表済み企業1172社)は売上高が前年同期比14.8%増、経常利益は同18.3%減だった。経常利益が減益となるのは大幅な赤字を計上したソフトバンクグループの影響が大きい。同社の影響を除くと売上高が同14.9%増、経常利益が同11.5%増と2ケタの増収増益だった。通期では売上高が前期比10.4%増、経常利益が同5.0%増となる見込み。

 足元の相場動向はどうか。米国でインフレの鈍化を予想させる経済指標の発表が相次いだことから、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げペースを緩めるとの期待が高まり、8月は第2週から3週にかけ、米国を筆頭に主要株式市場は大幅に上昇した。ヘッジファンドなど短期筋の買い戻しが中心と見る向きが多い。日経平均株価も17日には約7カ月ぶりに2万9000円台を回復したが、その後上値が重くなっている。様子を見たい向きが多いようだ。物色にも明確な傾向は見られず、ここしばらくは決算を手掛かりに、実力株の選別で対応したい。

提供:モーニングスター社

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