日経平均は139円安と5日続落、売り一巡後の戻り限定、米利上げ警戒根強く午後は様子見=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前日比139円28銭安の2万8313円47銭と5営業日続落。朝方は、きのう4営業日続落(合計770円安)した反動で、自律反発狙いの買いが先行した。いったん下げに転じた後、持ち直し、前場の早い段階で2万8515円61銭(前日比62円86銭高)まで値を上げる場面があった。ただ、米利上げに対する警戒感は根強く、その後は再度マイナス圏入りした。株価指数先物にまとまった売りが出たこともあり、下げ幅を拡大し、一時2万8282円21銭(同170円54銭安)まで下落した。その後は下げ渋ったが、戻りは限定された。午後は様子見気分となり、値幅は64円にとどまった。

 東証プライムの出来高は10億2293万株、売買代金は2兆2916億円。騰落銘柄数は値上がり1005銘柄、値下がり734銘柄、変わらず99銘柄。

 市場からは「ジャクソンホール会議でのパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演(26日予定)待ちで様子見気分が強い。日経平均は25日移動平均線をにらみ下値支持線として意識されるが、これを割り込むと調整が尾を引く可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>などのその他製品株が軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、川崎汽<9107.T>、飯野海<9119.T>などの海運株も安い。エムスリー<2413.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株や、エーザイ<4523.T>、小野薬<4528.T>、大塚HD<4578.T>などの医薬品株も値を下げた。東エレク<8035.T>、ソニーG<6758.T>、富士通<6702.T>などの電機株も売られた。

 半面、東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、東北電力<9506.T>などの電気ガス株が堅調。INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株も高い。レンゴー<3941.T>、大王紙<3880.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も値を上げた。

 個別では、アイスタイル<3660.T>、ノムラシス<3940.T>、エアトリ<6191.T>、JCRファーマ<4552.T>などの下げが目立った。半面、東京エネシス<1945.T>、三菱重工<7011.T>、サーバーW<4434.T>、フィックスターズ<3687.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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