日経平均は162円高と続伸、パウエル議長の講演を控え次第に様子見ムード強まる=26日後場

 26日後場の日経平均株価は、前日比162円37銭高の2万8641円38銭と続伸して取引を終えた。米国株高などを受け、朝方は堅調にスタート。ハイテク株を中心に買われ、前場中ごろには同313円92銭高の2万8792円93銭まで買われる場面があった。後場は週末の大型イベントが意識され、買い手控えムードが広がり上げ幅を縮小した。現地26日に予定されているジャクソンホール会議でのパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演は米国の金融政策についての従来の予想を大きく変更するような内容にはならないとの見方もあった。ただ、同日にはFRBが重視する7月の米PCE(個人消費支出)の発表も控え、インフレ動向や金融政策の方向性を見極めたいとの流れが強まった。大引け間際には同129円69銭高の2万8608円70銭まで上げ幅を縮める場面があった。

 為替市場では、ドル・円が1ドル=136円80銭台(25日は136円47-50銭)と小幅の円安に傾いた。東証プライムの出来高は8億5551万株。売買代金は2兆548億円となった。騰落銘柄数は値上がり864銘柄、値下がり867銘柄、変わらず106銘柄だった。

 業種別ではユニチカ<3103.T>、東レ<3402.T>などの繊維製品、コマツ<6301.T>、竹内製作<6432.T>、イワキポンプ<6237.T>などの機械、冶金工<5480.T>、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼、邦チタ<5727.T>、大阪チタ<5726.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属、三井物産<8031.T>、豊田通商<8015.T>などの卸売業などが高い。一方、リブセンス<6054.T>、ベクトル<6058.T>、HUGHD<4544.T>などのサービス業、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品、武田薬<4502.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品が安い。東証業種別指数は全33業種のうち、18業種が上昇、15業種が下落した。

 個別では、イワキポンプ<6237.T>、OATアグリ<4979.T>、広済堂HD<7868.T>、LinkU<4446.T>、ファイズHD<9325.T>などが上昇。半面、タカショー<7590.T>、ジャフコG<8595.T>、サカイ引越<9039.T>、リブセンス<6054.T>、アイスタイル<3660.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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