日経平均は430円安と大幅続落、積極的な売買は限られるなか終日弱い動きに=1日後場

 1日後場の日経平均株価は、前日比430円06銭安の2万7661円47銭と大幅に続落して取引を終えた。午後1時23分には、同501円83銭安の2万7589円70銭と、前場の安値(2万7606円22銭)を割り込んだ。現地31日の欧米株式が下落した動きを受け、朝方から売りが先行した。後場も手がかり材料に乏しいことや、週末2日には米国で8月雇用統計の発表を控えることもあり、積極的な売買は限られ、終日、弱い動きが続いた。外国為替市場で、ドル・円は1ドル=139円30銭台(8月31日は1ドル=138円58-61銭)と、午後に入りやや円高方向にある。東証プライムの出来高は11億42万株、売買代金は2兆7170億円。騰落銘柄数は値上がり195銘柄、値下がり1606銘柄、変わらず35銘柄だった。

 市場では「一昨日、きのうと下げ渋る動きをみせていた反動もあり、下げ幅が大きくなったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も安い。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も軟調。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も下げた。東証業種別指数は全33業種のうち、32業種が下落、建設の1業種が上昇した。

 個別では、ACCESS<4813.T>、GDO<3319.T>、ラクーンHD<3031.T>、IRJHD<6035.T>、F&LC<3563.T>などが下落。半面、菱洋エレク<8068.T>、レアジョブ<6096.T>、ODK<3839.T>、積水ハウス<1928.T>、シルバーライフ<9262.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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