【上海IPO】ちまきなど伝統食品メーカーの浙江省五芳齋実業、初値は公開価格を19.98%上回る41.18元

サーチナ

中国株

2022/9/2 9:26

 中華ちまきなど食品メーカーの浙江省五芳齋実業(603237/上海)が8月31日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格34.32元に対し、初値は19.98%高い41.18元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.00%高の49.42元だった。

 同社は1998年設立の民営企業で、もち米を主体とする食品の研究開発、生産、販売を主業務としている。「もち米食品を核とする中華季節食品のリーディングブランド」を戦略目標とし、中華ちまき、月餅、湯円(ゆで団子)、もち菓子などを主力製品として扱う。21年12月末現在で直営、フランチャイズ、代理店などの方式で478の店舗を構えている。1921年に誕生した「五芳齋」のブランドは04年に国家商標局から「中国馳名商標」に認定されたほか、「中華老字号(老舗)」にも指定されている。100年の歴史を持つ中華ちまき製造方法は、11年に文化部から国の無形文化遺産に選ばれた。

 2021年12月期の売上高は28億9224万元(前期比19.48%増)、純利益は1億9368万元(同36.37%増)。22年1〜6月期の売上高は18億881万元(前年同期比15.32%減)、純利益は2億4287万元(同20.89%減)。

 新規上場に伴い調達予定の7億6166万元(約153億円)は、約21%の1億5666万元をインテリジェント食品加工作業場建設プロジェクトに、約47%の3億6140万元をデジタル産業インテリジェントパーク建設プロジェクトに、約14%の1億350万元を研究開発センター・情報化アップグレード建設プロジェクトに、約7%の5010万元を四川省成都市の生産拠点改良プロジェクトに利用する。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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