日経平均は10円安と小幅に3日続落、午後は前日終値を挟んでもみ合い、米雇用統計を前に様子見=2日後場

 2日後場の日経平均株価は前日比10円63銭安の2万7650円84銭と小幅に3日続落。朝方は、買いが先行した。きのう大幅に続落した反動や、円安・ドル高が支えとなり、寄り付き直後に2万7772円37銭(前日比110円90銭高)まで値を上げた。ただ、買いは続かず、一巡後は先物売りを交えて下げに転じ、一時2万7570円74銭(同90円73銭安)まで軟化した。その後、小幅高に持ち直す場面もあったが、上値は重く午後は前日終値を挟んでもみ合った。日本時間今夜の米8月雇用統計の発表を前に様子見気分となった。

 東証プライムの出来高は10億3061万株、売買代金は2兆4774億円。騰落銘柄数は値上がり650銘柄、値下がり1096銘柄、変わらず91銘柄。

 市場からは「米雇用統計待ちのムードで、動きにくい。雇用統計の結果を受け、マーケットがどう反応するかが注目されるが、最近は悲観的な見方に傾きやすい心理状況でもあり、相場が弱くなる可能性もある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株が軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。邦チタ<5727.T>、大阪チタ<5726.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も値を下げ、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株もさえない。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も売られた。

 半面、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、T&DHD<8795.T>、かんぽ生命<7181.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株が堅調。王子HD<3861.T>、特種東海<3708.T>などのパルプ紙株も引き締まった。

 個別では、ビューティガレージ<3180.T>、菱洋エレク<8068.T>、レアジョブ<6096.T>、KeePer<6036.T>などの下げが目立った。半面、ダイオーズ<4653.T>、メルカリ<4385.T>、Wスコープ<6619.T>、FPG<7148.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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