日経平均は31円安と小幅に4日続落、米株先物高支えに一時上げ転換も買い続かず=5日後場

 5日後場の日経平均株価は前週末比31円23銭安の2万7619円61銭と小幅に4営業日続落。朝方は、米金融引き締め長期化への警戒感が根強く前週末の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。先物売り交えて下げ幅を広げ、前場前半には2万7511円68銭(前週末比139円16銭安)まで値を下げた。一巡後は持ち直し、後場入り後にいったん上げに転じた。時間外取引での米株価指数先物高が支えとなり、一時2万7673円44銭(同22円60銭高)まで強含んだ。ただ、買いは続かず、引けにかけて小安い水準で推移した。5日の米国市場がレーバーデーの祝日で休場となることもあり、商いに乏しかった。

 東証プライムの出来高は8億1192万株、売買代金は1兆9985億円。騰落銘柄数は値上がり687銘柄、値下がり1085銘柄、変わらず65銘柄。

 市場からは「今晩の米国市場は休場で手掛かり材料に乏しい。テクニカル面で、日経平均は200日線がサポートラインとして意識されるが、これを下抜けるようだとそれなりの調整があるかもしれない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、小田急<9007.T>、京成<9009.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が軟調。日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、SUBARU<7270.T>などの輸送用機器株も売られた。日水<1332.T>、極洋<1301.T>などの水産農林株や、アサヒ<2502.T>、サントリBF<2587.T>、伊藤園<2593.T>などの食料品株も安い。三井不<8801.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も値を下げた。

 半面、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が堅調。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、日立金<5486.T>などの鉄鋼株も高く、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も引き締まった。三菱重工<7011.T>、IHI<7013.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も買われた。

 個別では、アインHD<9627.T>、ロックフィル<2910.T>、大黒天<2791.T>、泉州電業<9824.T>などの下げが目立った。半面、セグエ<3968.T>、ネクソン<3659.T>、稀元素<4082.T>、BEENOS<3328.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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