日経平均は6円高と5日ぶり小反発、午後は前日終値近辺でもみ合い、新規材料乏しく様子見=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前日比6円90銭高の2万7626円51銭と5営業日ぶりに小反発。朝方は、日本時間6日朝の時間外取引で米株価指数先物が上昇した流れを受け、買いが先行した。直後に先物に売りが出て下げに転じる場面もあったが、その後はいったん盛り返した。米株先物が上げ基調を強めるとともに上げ幅を拡大し、前場前半には2万7813円78銭(前日比194円17銭高)まで上昇した。ただ、一巡後は戻り売りに押し戻され、午後は米株先物の伸び悩みもあって前日終値近辺でもみ合った。新規の手掛かり材料に乏しく、様子見気分となった。

 東証プライムの出来高は8億5021万株、売買代金は2兆1250億円。騰落銘柄数は値上がり883銘柄、値下がり850銘柄、変わらず104銘柄。

 市場からは「材料難の中、夜間の米株先物に連動していた面はあるが、休場明け6日の米国株がどう返ってくるかが注目される。あすはSQ週の水曜日で相場が荒れやすいとされ、米株次第では先物に思惑的な売りが出る可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株が堅調。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株や、東邦鉛<5707.T>、大阪チタ<5726.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も高い。第一三共<4568.T>、大塚HD<4578.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株も買われ、ユニチカ<3103.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株も値を上げた。

 半面、OLC<4661.T>、楽天グループ<4755.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株が軟調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、四国電力<9507.T>などの電気ガス株も安い。

 個別では、トーホー<8142.T>、日本ハウスH<1873.T>、PHCHD<6523.T>、レアジョブ<6096.T>などの上げが目立った。半面、JMDC<4483.T>、オイラ大地<3182.T>、アインHD<9627.T>、日本調剤<3341.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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