<新興国eye>トルコ7月鉱工業生産指数、前月比6.2%低下と、急速に悪化―前年比は2.4%上昇

新興国

2022/9/16 9:07

 トルコ統計局が13日発表した7月の鉱工業生産指数(15年=100)は前月比(季節・稼働日調整後)6.2%低下の138.1と、前月の1.4%上昇を大きく下回り、4カ月ぶりに伸びが鈍化。20年4月(29.7%低下)以来の低い伸びとなった。製造業が6.6%低下(前月は1.7%上昇)、鉱業・採石業は2.6%低下(同2.3%低下)、電気・ガス・蒸気・空調供給業も3.1%低下(同0.5%上昇)と、いずれも前月より悪化した。

 一方、前年比(稼働日調整後)は2.4%上昇と、前月(6月)の同8.8%上昇を下回り、市場予想(8.3%上昇)も下回った。20年6月(0.5%低下)以来、2年1カ月ぶりの低い伸び。製造業は4.1%上昇(前月は10.4%上昇)と、伸びが急速に鈍化。鉱業・採石業は10.5%低下(同7.1%低下)、電気・ガス・蒸気・空調供給業も6.8%低下(同1.2%上昇)と、前月より悪化した。

 セクター別の前月比での上昇業種は12業種中、ハイテク(2.1%上昇)だけ。低下業種は11業種。最も低い伸びとなったのは化学品や電気機器、自動車などのミディアム・ハイテク(8.6%低下)。次いで、耐久消費財(8%低下)、非耐久消費財(7.2%低下)、資本財(6.2%低下)、中間財(6.1%低下)、エネルギー(2.3%低下)となっている。

 セクター別の前年比ではハイテク(27.9%上昇)が最も高く、次いで資本財(10.8%上昇)、ミディアム・ハイテク(8.9%上昇)、非耐久消費財(5.9%上昇)。このほか、エネルギー(3.6%低下)、中間財(0.6%低下)、耐久消費財(0.6%低下)となっている。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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