来週の日本株の読み筋=FOMCが焦点、日経平均は75日線で地盤固めなるか

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2022/9/16 16:40

 来週(20-22日)の東京株式市場は、20-21日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)結果が相場を左右する。利上げ幅が0.75ポイントか1.00ポイントになるかが焦点だ。想定内の0.75で済めばアップサイド、織り込み未了の1.00ポイントまで拡大すればダウンサイドと考えらえる。もちろん、会見内容や声明の文言の中により大きな材料が潜んでいる可能性もあるほか、事前に1.00ポイントの利上げを株価が完全に反映する展開も視野に入る。

 一方、米金融引き締め加速への警戒感から米国株が下落する流れに連鎖し、日経平均株価は14日の急落を経て週末16日には一段安に沈んだ。ただ、日経平均は前回の下げのタームと同様に、75日移動平均線を割り込まずに16日の取引を終えた。世界のマーケットを覆う不穏な空気の中では心理的なサポートラインに過ぎないものの、ここで踏みとどまれば地盤はより固まりそうだ。21-22日には日銀金融政策決定会合を控えるが、日銀の政策に変化の兆しが見られなければ、グローバル相対で資金を呼び込みやすい流れも続きそうだ。

 来週の東京市場は19日の「敬老の日」と23日の「秋分の日」の祝日に挟まれ、3日間の取引となる。国内では20日に8月消費者物価、21日に8月訪日外客数が発表される。米国では20日に8月住宅着工件数、21日に8月中古住宅販売件数、22日に4-6月期経常収支が明らかにされる。

提供:モーニングスター社

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