<特集>回復の期待高まるインバウンド関連(3)=富士急―業績復調コース、ボックス相場離脱へ

株式

2022/9/16 17:07

 富士急行<9010.T>に狙い目がある。富士山麓周辺で鉄道事業を展開し、遊園地「富士急ハイランド」などのレジャー施設やホテルなど幅広く手掛けており、秋の行楽シーズンやインバウンド(訪日外国人旅行客)需要の回復期待は追い風になる。

 むろん、足元業績は復調コースにある。23年3月期の連結業績予想は、売上高が416億4000万円(前期比18.7%増)、営業利益が35億2000万円(同4.6倍強)を見込む。運輸業では鉄道が上向きにある。レジャー・サービス業では、「富士急ハイランド」が新施設開業で回復し、「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」も集客に努めるなど総じて改善傾向を示している。前22年3月期に黒字転換を果たして以降、収益回復力が強まりつつある。

 株価は、21年11月29日に「マド」を空けて下落し、その後はボックス相場(下限3650円、上限4370円)が10カ月近くに及んだが、足元ではボックス圏を離脱し、上放れに動き出してきた。ちなみに上昇基調確認となれば、とりあえず21年11月18日の戻り高値5110円が意識される。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ