日経平均は265円安と大幅続落、時間外取引で米株価指数先物が下落し重しに=22日前場

 22日前場の日経平均株価は、前日比265円76銭安の2万7047円37銭と大幅続落した。午前10時42分には、同357円95銭安の2万6955円18銭を付けている。取引時間中に2万6000円台となるのは、7月19日以来、約2カ月ぶり。きのうの弱い動きや、現地21日の米国株式が続落したことで朝方から売りが先行。時間外取引で米株価指数先物が下落し、下げ幅を広げる場面もあり、重しとして意識されたようだ。外国為替市場では、ドル・円が1ドル=144円50銭前後(21日は1ドル=143円74-76銭)と、足元ではやや円安方向にある。東証プライムの出来高は5億8619万株、売買代金は1兆3335億円。騰落銘柄数は値上がり428銘柄、値下がり1318銘柄、変わらず91銘柄だった。

 市場では「心理的なフシ目の2万7000円を割り込み、下げ幅を拡大するとみられたが、意外に底堅く推移している。日銀決定会合の結果発表を前に、様子見姿勢となっているようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株が下落。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も安い。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も軟調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も下げている。東証業種別指数は全33業種のうち、32業種が下落、陸運1業種が上昇した。

 個別では、ネクシィーズ<4346.T>、ネットプロテ<7383.T>、洋エンジ<6330.T>、宮越HD<6620.T>、東邦鉛<5707.T>などが下落。半面、ビジネスE<4828.T>、チェンジ<3962.T>、M&Aキャピ<6080.T>、レノバ<9519.T>、セ硝子<4044.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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