<相場の読み筋>10月11日
2022/10/11 7:45
10日の米国株式は、4日続落した。NYダウが前週末比93.91ドル安の2万9202.88ドル、ナスダック総合指数が同110.303ポイント安の1万542.102ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4114万株、ナスダック市場が120億1574万株だった。前週末7日、米9月雇用統計で、非農業分野の就業者数が前月比26万3000人増と、市場予想平均の同26万人増を上回った。堅調な雇用情勢を受け、FRB(米連邦準備制度理事会)による引き締め策の継続が懸念された。10日も、前週末の弱い動きが継続したほか、今週から7-9月期決算発表が本格化することもあり、様子見姿勢が強まった。NYダウ採用銘柄では、セールスフォースやマイクロソフト、ウォルト・ディズニーなどが、値下がり率の上位に入っている。
11日の東京株式は続落後、軟調な展開か。前週末の弱い動きや、東京市場が3連休の間に米国株式がさえない動きとなったことから、売り優勢のスタートとみられる。落ち着きどころを探りたいとして、模様眺めムードが広がる場面も想定される。また、東京証券取引所は前週末7日、TOPIX(東証株価指数)改革の一環として指数からの除外候補となる493銘柄を発表。除外された場合、指数に連動するETF(上場投資信託)やファンドなどによる売却で、株価の下落につながる可能性もあり、重しとして意識されそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の半ば(前週末7日は144円90-92銭)と円安に振れている一方、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の前半(同141円98銭-142円02銭)と円高に傾いている。
10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、前週末7日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同7日の大阪取引所清算値比435円安の2万6665円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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