日経平均は101円高と続伸、1カ月ぶり200日線回復、買い一巡後は上値重い=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前日比101円24銭高の2万7257円38銭と続伸。9月20日以来ほぼ1カ月ぶりに200日移動平均線を回復した。朝方は、米企業決算が評価され、18日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く盛り返し、午前10時40分に2万7371円38銭(前日比215円24銭高)まで上昇した。時間外取引で米株価指数先物が高く、支えとなった。ただ、買い一巡後は上値が重くなり、引けにかけて2万7300円割れ水準に押し戻された。

 東証プライムの出来高は9億5704万株、売買代金は2兆3727億円。騰落銘柄数は値上がり1148銘柄、値下がり607銘柄、変わらず82銘柄。

 市場からは「日経平均はきのうの25日線超えに続き、きょうは200日線を回復してきた。米国株次第で勢いが付く可能性もあるが、上には75日線など抵抗線の塊があり、それを打ち砕いていくのは容易ではない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株が上昇。上組<9364.T>、トランコム<9058.T>などの倉庫運輸関連株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>などの不動産株も高い。ソフバンG<9984.T>、ソースネクス<4344.T>、NRI<4307.T>などの情報通信株も買われた。東レ<3402.T>、三陽商<8011.T>などの繊維製品株や、日本紙<3863.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株も引き締まった。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株もしっかり。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。任天堂<7974.T>、ミズノ<8022.T>などのその他製品株も安く、中外薬<4519.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株も売られた。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株もさえない。

 個別では、ジャムコ<7408.T>、東名<4439.T>、サーバーW<4434.T>、大黒天<2791.T>などの上げが目立った。半面、クレセゾン<8253.T>、シマノ<7309.T>、北の達人<2930.T>、ベクトル<6058.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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