日経平均は250円安と3日ぶり大幅反落、中国コロナ入国者制限の緩和報道で下げ渋る場面も=20日後場

 20日後場の日経平均株価は、前日比250円42銭安の2万7006円96銭と3日ぶりに大幅反落して取引を終えた。後場も売り優勢でスタートし、午後零時40分には、同384円93銭安の2万6872円45銭と、きょうの安値を付ける場面もみられた。その後、安値圏でもみ合いとなっていたが、午後2時前、ブルームバーグ通信社は、中国が新型コロナの入国者制限に関し、隔離期間を10日間から7日間に短縮することを検討していると報じた。入国制限の緩和で中国からの旅行客増を期待し、インバウンド関連を中心に持ち直す格好となり、下げ渋る場面もみられた。為替市場ではドル・円相場が1ドル=149円90銭台(19日は149円33-36銭)と、こう着商状にある。東証プライムの出来高は10億4453万株、売買代金は2兆5453億円。騰落銘柄数は値上がり497銘柄、値下がり1250銘柄、変わらず90銘柄だった。

 市場では「米企業の製造業関連株の決算が本格化するが、業績が金利上昇の影響をどの程度受けたか確認したいとして、日米ともに積極的な売買は期待しづらい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株が下落。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も安い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も軟調。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株も下げた。東証業種別指数は全33業種のうち、26業種が下落、7業種が上昇した。

 個別では、レオパレス<8848.T>、BEENOS<3328.T>、GMOPG<3769.T>、ベイカレント<6532.T>、オイラ大地<3182.T>などが下落。半面、イントラスト<7191.T>、イワキポンプ<6237.T>、オーイズミ<6428.T>、日駐<2353.T>、日本光電<6849.T>などが上昇している。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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