日経平均は116円安と続落、先物売り交え再び軟化、引けにかけ安値圏で推移=21日後場

 21日後場の日経平均株価は前日比116円38銭安の2万6890円58銭と続落。朝方は、米長期金利の上昇を背景に20日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。値がさ半導体関連株高を支えに下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。株価指数先物売りを交え、引け間際には2万6869円38銭(前日比137円58銭安)を付け、安値圏で推移した。

 東証プライムの出来高は10億2666万株、売買代金は2兆5950億円。騰落銘柄数は値上がり350銘柄、値下がり1422銘柄、変わらず65銘柄。

 市場からは「海外投資家はインバウンド(訪日外国人)系に利食い売りを出す一方、テクノロジー系にマネーがシフトしている。この動きが一時的か継続するかは分からないが、何かを売って何かを買うという感じで資金循環している」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が軟調。上組<9364.T>、三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株も安い。住友鉱<5713.T>、古河電工<5801.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も売られた。花王<4452.T>、資生堂<4911.T>、ユニチャーム<8113.T>などの化学株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株も値を下げた。

 半面、コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が堅調。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も引き締まった。鉱業株では、石油資源<1662.T>が高い。

 個別では、アレンザHD<3546.T>、ツガミ<6101.T>、ヤマシンF<6240.T>、リブセンス<6054.T>などの下げが目立った。半面、Wスコープ<6619.T>、オーバル<7727.T>、ディスコ<6146.T>、BEENOS<3328.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ