日経平均は84円高と3日ぶり反発、上げ幅縮小の流れに安値引け、香港株の大幅下落が重し=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前週末比84円32銭高の2万6974円90銭と3営業日ぶりに反発。朝方は、買いが先行した。前週末の米国株式市場で、大幅利上げ継続への警戒感が後退し、主要3指数が上昇した流れを受け、一時2万7308円97銭(前週末比418円39銭高)まで上昇する場面があった。一巡後は、先物売りを交えて上げ幅縮小の流れとなり、安値で引けた。香港ハンセン指数が大幅に下落し、重しとなった。

 東証プライムの出来高は10億3097万株、売買代金は2兆6027億円。騰落銘柄数は値上がり904銘柄、値下がり858銘柄、変わらず75銘柄。

 市場からは「習近平総書記の3期目突入で香港に圧力が掛かるとの読みから香港株安が進み、心理的な重しになっている。米株先物の上値が抑えられているのも買い気を削いでいる。トレンドを変えていくだけの材料は見当たらず、日経平均は目先2万7000円近辺で値固めか」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。住友鉱<5713.T>、大阪チタ<5726.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株や、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品も高い。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>などの機械株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株も買われた。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も堅調。

 半面、三菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株が軟調。三越伊勢丹<3099.T>、高島屋<8233.T>、Jフロント<3086.T>などの小売株も売られ、京急<9006.T>、西武HD<9024.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も安い。日本紙<3863.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株も値を下げた。

 個別では、SHIFT<3697.T>、ラクス<3923.T>、メック<4971.T>、オルガノ<6368.T>などの上げが目立った。半面、オーバル<7727.T>、ウェルビー<6556.T>、ギフティ<4449.T>、コーセー<4922.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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