自動車ガラス製造の福耀ガラス工業集団、7〜9月期の純利益が約84%増の15億1892万元に

サーチナ

中国株

2022/10/25 9:15

 自動車用ガラス製造大手の福耀ガラス工業集団(03606/香港、600660/上海)が10月20日、2022年1〜9月期の業績報告を発表した。売上高が前年同期比約19%増、純利益は同約50%増の増収増益となった。

 同社は1987年に福建省で設立し、93年に上海メインボードに上場、15年には香港メインボードに上場して重複上場を果たした。自動車用のガラス生産を主業務としており、中国国内のほかに、米国、ロシア、ドイツ、日本、韓国など11カ国・地域に生産拠点や販売拠点を、中国、米国、ドイツに6カ所の設計センターを設けている。製品はベントレー、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、GM、トヨタ、フォルクスワーゲン、フォード、クライスラーなどの著名自動車ブランド向けにOEM供給されている。

 22年1〜9月期の売上高は204億4006万人民元で、前年同時期の171億5293万元から19.16%増加した。純利益は39億82万元で、前年度時期の25億9576万元から50.28%増えた。また、非経常損益を差し引いた純利益は38億1490万元で、前年同期比60.38%増だった。

 同7〜9月期の売上高は75億3637万元で同34.34%増、純利益は15億1892万元で同83.77%増、非経常利益を差し引いた純利益は15億460万元で同2.10倍となり、7〜9月期の好調ぶりが際立った。

 同社は、売上高が伸びた背景としてマーケティングの強化によるものとしており、売上高の増加に為替差益の大幅な増加が加わって純利益がさらに拡大したと説明している。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ