日経平均は275円高と大幅続伸、香港株にらみ一段高の場面も=25日後場

 25日後場の日経平均株価は前日比275円38銭高の2万7250円28銭と大幅続伸。朝方は、引き続き年内に米利上げペースが緩むとの観測を背景に24日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。伸び悩んだ後に盛り返す場面もあった。きのう急落した香港ハンセン指数が上昇したことで、後場は一段高で始まり、一時2万7337円80銭(前日比362円90銭高)まで上伸した。ただ、香港株の上値が重いこともあり、大引けにかけては伸び悩み商状となった。

 東証プライムの出来高は10億4008万株、売買代金は2兆7990億円。騰落銘柄数は値上がり1353銘柄、値下がり406銘柄、変わらず78銘柄。

 市場からは「香港ハンセン指数にらみで後場は上げ幅を広げて始まったようだが、同指数はプラス・マイナス圏を行き来している。ただ、きのうの急落からすれば、下げ止まりつつある印象だ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が上昇した。業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高い。日電産<6594.T>、東エレク<8035.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株や、ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>、NTT<9432.T>などの情報通信株も買われた。日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株も引き締まり、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も値を上げた。

 個別では、円谷FH<2767.T>、エノモト<6928.T>、野村マイクロ<6254.T>、オーバル<7727.T>などの上げが目立った。半面、トランコム<9058.T>、ジンズHD<3046.T>、ソースネクス<4344.T>、ギフティ<4449.T>などの下げが目立った。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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