日経平均は424円高と大幅反発、米国株の大幅高を好感、好業績銘柄中心に買い気根強い=31日前場

 31日前場の日経平均株価は前週末比424円13銭高の2万7529円33銭と大幅反発。朝方は、良好な米企業決算を背景に前週末の米国株式が大幅高した流れを好感し、買い優勢で始まった。いったん2万7500円台を回復した後、上値が重くなったが、好業績銘柄中心に買い気は根強く盛り返し、一時2万7577円43銭(前週末比472円23銭高)まで上伸した。その後も高値圏で推移した。なお、東証プライム銘柄の77.7%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億6268万株、売買代金は1兆5009億円。騰落銘柄数は値上がり1428銘柄、値下がり353銘柄、変わらず56銘柄。

 市場からは「米国株高が心理的に好影響を与えている。香港株は安いが、これが日本株への資金シフトにつながるとみられ、どこまで戻りを試しに行けるかが注目される。国内決算は悪くなく、指数をフォローする可能性もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、京セラ<6971.T>、TDK<6762.T>などの電機株が上昇。ダイキン<6367.T>、三菱重工<7011.T>、日精工<6471.T>などの機械株も買われた。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>、アイフル<8515.T>などのその他金融株も高い。TOYO<5105.T>、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株も引き締まった。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も堅調。

 半面、ガイシ<5333.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株が下落。ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品もさえず、大平金<5541.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も安い。

 個別では、スタティアH<3393.T>、アルプスA<6770.T>、バイタルKS<3151.T>、東エレデバ<2760.T>などの上げが目立った。半面、GセブンHD<7508.T>、アンリツ<6754.T>、ベネ・ワン<2412.T>、テクマト<3762.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ