【深センIPO】2日は麦芽生産大手の粤海永順泰集団など2社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2022/11/1 9:17

 深セン証券取引所では11月2日、メインボードで粤海永順泰集団(001338/深セン)、創業板で宏景科技(301396/深セン)が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 粤海永順泰集団は1億2543万株を発行予定。1987年設立で広東省広州市に本社を置き、麦芽の研究開発、生産、販売を主業務としている。中国国内の11本の生産ラインを持ち、総生産能力85万トンは中国国内で最大、世界でも5番めの規模を誇る。主にビール会社と長期的な提携関係を築いており、バドワイザー、カールスバーグ、青島ビール、燕京ビールなどとは10年を超える提携関係を持つ。2019年における中国国内市場シェアは25%で、中国国内最大の麦芽輸出企業でもある。主に東南アジア、日本、韓国などに輸出しており、20年の輸出規模は中国の麦芽輸出規模全体の46%を誇る。

 21年12月期の売上高は30億2481万元(前期比7.04%増)、純利益は1億4893万元(同10.28%増)。22年1〜6月期の売上高は19億6663万元、純利益は9151万元。

 宏景科技は2284万株を発行予定。1997年に汕頭市宏景科技有限公司として設立した民営企業で、15年に株式会社化、18年に現社名となった。政府機関、事業機関、企業などの顧客向けに、スマート医療、スマート教育、スマートコミュニティ、スマートビル、スマート政務、スマートパークなどのスマートシティソリューションプランの提供を主業務としている。ビッグデータ、IoT、人工知能、クラウドコンピューティングなどの先進技術を駆使し、事前のコンサルティングからプランニング、ソフトウェア開発、システムインテグレーション、運用とメンテナンスの全プロセスを横断する総合的なサービスを提供する。5年連続で中国スマート建築業界10傑企業、14年連続で中国スマート建築業界エンジニアリング100強企業の称号を獲得している。

 21年12月期の売上高は7億3078万元(前期比28.80%増)、純利益は8712万元(同34.14%増)。22年1〜9月期の予想売上高は3億9471万〜4億1453万元(前年同期比25.32〜31.61%増)、純利益は2038万〜2540万元(同16.28〜44.91%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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