日経平均は7円高と小幅に3日続伸、米株安で売り先行も一巡後に上げ転換、好決算銘柄物色が支え=2日前場

 2日前場の日経平均株価は前日比7円13銭高の2万7686円05銭と小幅ながら3日続伸した。朝方は、売りが先行した。FOMC(米連邦公開市場委員会)控え様子見ムードの中、1日の米国株式が下落した流れを受け、寄り付き直後に2万7546円88銭(前日比132円04銭安)まで値を下げる場面があった。一巡後は、ソニーG<6758.T>、TDK<6762.T>などの好決算銘柄物色を支えに持ち直し、上げに転じて一時2万7692円55銭(同13円63銭高)を付けた。ただ、買い進む流れには発展せず、その後は前日終値近辺でもみ合った。

 東証プライムの出来高は6億8172万株、売買代金は1兆6590億円。騰落銘柄数は値上がり966銘柄、値下がり777銘柄、変わらず93銘柄。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、冶金工<5480.T>などの鉄鋼株も高い。出光興産<5019.T>など、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>の石油石炭製品株も買われ、ニチレイ<2871.T>、JT<2914.T>、アサヒ<2502.T>などの食料品株も値を上げた。

 半面、花王<4452.T>、住友化<4005.T>、日本酸素HD<4091.T>などの化学株が下落。HOYA<7741.T>、セイコーHD<8050.T>、島津製<7701.T>などの精密株も安い。東電力HD<9501.T>、東北電<9506.T>、大ガス<9532.T>などの電気ガス株も売られ、エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>、電通グループ<4324.T>などのサービス株も値を下げた。

 個別では、スミダ<6817.T>、エンプラス<6961.T>、三井松島HD<1518.T>、JVCKW<6632.T>などの上げが目立った。半面、Vキューブ<3681.T>がストップ安ウリ気配となり、LITALI<7366.T>、ウェルビー<6556.T>、KeePer<6036.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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