<特集>スタンダード市場の注目銘柄(1)=湖北工業―EV用アルミ電解コンデンサ向けリードで高シェア

株式

2022/11/4 17:10

 湖北工業<6524.T>は中期スタンスでマークしたい銘柄だ。アルミ電解コンデンサ向けリード端子と光ファイバー通信網向けの部品という成長分野で高いシェアを持つ。

 アルミ電解コンデンサ向けのリード端子では高電圧・高容量のEV(電気自動車)向けに強みを持ち、会社側の推定で市場シェアは95%。環境規制の強化で、今後はガソリン車からEVへのシフトが加速することは確実で、同社はこの流れに乗る。

 光関連部品にも期待が大きい。同社が得意とするのは海底ケーブルの中継器に使用される光アイソレータなど。デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展、メタバースの普及などに備え、今後も世界的に通信量の拡大が続く。米国のグーグル、日本のNTTなどが巨額の費用を投じて海底ケーブル網の強化を図っており、需要の拡大が期待できる。

 22年12月期の連結業績は売上高が前期比10.4%増の161億4400万円、営業利益は同4.5%増の43億1100万円を見込む。上期はアルミや銅など原材料価格急騰に対し、価格転嫁が遅れたが、すでに非鉄金属の高騰がピークアウトしているうえ、下期は価格転嫁が進む見通し。来期以降は売上高の増加に加え、営業利益の伸び率も加速することが予想される。じっくりと仕込み場を探りたい。

提供:モーニングスター社

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