<新興国eye>前週のインド株、好調な景気指標や外国人投資家の買い越し受け3週続伸=BRICs市況

新興国

2022/11/7 9:11

 前週(10月31日-11月4日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の4日終値は前日比0.19%高の6万0950.36、週間ベースでは10月28日終値比1.65%高と、3週続伸した。

 週明け31日は指数が上昇。11月相場入りした翌1日まで4営業日続伸した。2日は反落。3日も続落した。

 週前半は、アジアや米国の株高を受け、インド市場でも買いが優勢となった。個別銘柄では資源と自動車の両セクターが好調な四半期決算を受け、急騰、上げを主導した。その後は、10月日経インド製造業PMI(購買担当者景気指数)が55.3と、前月の55.1を上回ったことや、外国人投資家の買い越しが4営業日連続となったことが好感され、買いが一段と強まった。

 週後半は、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策決定会合の結果待ちとなる中、買いが慎重となった。米大幅利上げ観測が強まり、売りが優勢となった。その後はFRBが予想通り、0.75ポイントの大幅追加利上げを決めたことを受け、投資資金の国外流出懸念で売りが一段と強まった。また、利上げ継続による米経済のリセッション(景気失速)懸念も強まり、インド市場ではITセクターが売られ、下げを主導した。

 週末4日は小反発。方向感のない展開となる中で、金属と金融の各セクターに物色買いが広がり、相場を押し上げた。

 今週(7-11日)のインド市場はウクライナ戦争と西側の対ロ制裁、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内の景気動向、主要企業ニュースも注目される。主な経済指標の発表予定は11日の9月鉱工業生産と10月CPI(消費者物価指数)など。8日は「シーク教ナナック生誕日」の祝日で休場となる。

<関連銘柄>

 インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、インドベア<2047.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ