【上海IPO】重金属汚染ソリューションプランの賽恩斯環保が16日に公募開始、2371万株を発行予定

サーチナ

中国株

2022/11/15 9:16

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、賽恩斯環保(688480/上海)が11月16日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2371万株を発行予定で、公募価格は19.18元。公募終了後速やかに上場する見込みだ。

 同社は2009年設立で17年に株式会社化した。重金属汚染ソリューションプランの提供を主業務としており、重金属に汚染された酸、廃水、残渣の処理、資源化利用、環境修復、水処理用薬剤および設備の生産、販売、設計、テクニカルサービス、環境コンサルティング、環境検査・測定などを取り扱う。同社の製品やサービスは、中国五鉱、中国アルミ業、中国有色、国投集団、洛陽モリブデン、江西銅業、紫金鉱業など中国国内の非鉄金属市場価値上位10社を中心とする多くの非鉄金属関連企業に提供されており、中国の非鉄金属産業における環境保護に大きく貢献している。

 22年1〜6月期における売上構成は、重金属汚染処理総合ソリューションプランが27.62%、薬剤の販売が22.52%、環境汚染処理委託運営サービスが46.23%となっている。同社は中国国内をリードする重金属汚染処理総合ソリューションプランのサプライヤーとして、技術開発にも積極的に取り組んでおり、非鉄金属冶金の大気汚染物質制御技術に関する国の重点研究開発計画に参加しているほか、複数の国家規格、業界規格の制定にも参加している。

 同社が持つ汚酸処理能力は年間60万立方メートルで、中国市場全体の5%を占める。工業廃水処理能力は年間1億5000万立方メートルで同0.83%、ヒ素含有危険廃棄物処理能力は年間4万トンで同1.6%となっている。

 21年12月期の売上高は3億8463万元(前期比7.92%増)、純利益は4856万元(同2.33%減)。22年1〜9月期の売上高は3億3054万元(前年同期比51.46%増)、純利益は5323万元(同50.80%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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