音声、光学部品メーカーの瑞声科技HD、22年7〜9月期は約27%の増収増益

サーチナ

中国株

2022/11/16 9:17

 スマートフォン用音声、光学関連部品などを手掛ける瑞声科技HD(02018/香港)が11月10日、22年7〜9月期(第3四半期)の業績を発表した。売上高、純利益ともに前年同期比27%前後の増加となった。

 22年7〜9月期の売上高は53億7300万人民元で、前年同時期の42億4600万元から26.5%増加した。純利益は2億3400万元で、1億8300万元だった前年同時期に比べて27.5%増となった。売上総利益率は19.0%で、前年同時期の22.7%から3.7ポイント低下した。

 1〜9月期の売上高は147億8500万元で前年同期比15.0%増となった一方で、純利益は5億8400万元で同47.1%減となった。売上総利益率も19.0%と、前年同時期の26.3%と比べて7.3ポイントの大きな下落となった。

 22年7〜9月期の経営状況について同社は、中国国内での新型コロナ感染が繰り返し発生したこと、消費者の需要疲弊の持続、国際情勢不安、世界的なインフレなどネガティブな要素が重なる中で、提携パートナーとの協力の深化により多くの製品ラインにおいて市場シェアを高めることに成功するとともに、リーンマネジメントを推進することでコストを持続的に低減させたと説明。海外顧客の需要と電磁モーターおよび精密構造部品分野が好調なこともあり、増収増益を実現したとしている。

 また、新規事業分野である車載音響ソリューションプランで量産を開始したことに言及。今後自動運転技術の発展に伴い、車載音響システムの重要性と需要はますます高まり、今後同社にとっても新たな成長点となる可能性を示した。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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