米10月住宅着工件数、前月比4.2%減の142.5万戸―市場予想上回る
2022/11/18 9:09
<チェックポイント>
●9月分は148.8万件に上方改定
●南部が増加―西部、北東部、中西部は2ケタ減
●建築許可件数も市場予想上回る
米商務省が17日に発表した10月の住宅着工件数(季節調整値)は、年率換算で前月比4.2%減の142万5000戸と、2カ月連続で減少したが、市場予想の平均値である141万件は上回った。また、9月分は143.9万件から148.8万件に上方改定されている。前年比は8.8%減。
住宅ローン金利の急上昇を背景に、主力の一戸建ては前月比6.1%減の85万5000戸と、20年5月の75万戸以来2年5カ月ぶりの低水準となった。月毎に変動が激しいアパート(5世帯以上)は同0.5%減の55万6000戸となり、7月の46万2000戸以来3カ月ぶりの低水準。
一戸建てのバックログ(建築許可が下りたあと、未着工となっている件数)の処理も進んでおらず、前月比0.7%増の14万6000戸と高水準。アパート(前月比0.7%増)を含めた全体では同1.0%増の29万6000戸となり、労働者不足や、資材高騰、住宅購入需要の低下を受け、建築業者はバックログの処理を抑制しているようだ。
地域別では、全体の約6割を占める主力の南部が前月比6.7%増となったが、南部に次いで大きい西部は対照的に同10.6%減、北東部は同34.7%減、中西部は同11.1%減(同12.6%減)と急減し、全体を押し下げた。
先行指標である建築許可件数は前月比2.4%減の152万6000戸となったが、市場予想の平均値である151.4万件を上回った。一戸建てが同3.6%減の83万9000戸と、20年5月の75万6000戸以来2年5カ月ぶり、アパート(5世帯以上)は同1.9%減の63万3000戸と、8月の59万5000戸以来2カ月ぶりの低水準となった。
一戸建ての地域別許可件数は、主力の南部が前月比2.7%減の51万2000戸、西部が同5.6%減の16万7000戸、北東部が同12.1%減の5万1000戸、中西部は同横ばいの10万9000戸となったが、全地域で前年を下回っている。
建築許可が下りたあとの建築中件数をみると、一戸建ては前月比0.5%減の79万4000戸と、8カ月ぶりに80万戸を割り込んだ。一方、アパート(5世帯以上)は同2.0%増の91万戸となり、全体では同0.8%増の172万2000戸と、70年の統計開始以来、過去最高となった。
FRB(米連邦準備制度理事会)の大幅利上げ継続による住宅ローン金利の急上昇や、住宅価格の高騰による住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)の低下で需要が弱まっている一方、労働者や資材の不足と高騰により、建築業者が着工と建築許可を抑える状況が続くとみられ、市場は今後も着工と建築許可の伸びが鈍化するとみている。
提供:モーニングスター社
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