アリババグループ、22年7〜9月期は投資損失膨らみ224億元の赤字に

サーチナ

中国株

2022/11/18 9:31

 アリババグループ(09988/香港)が11月17日、2022年7〜9月期(第2四半期)の決算を発表した。前年同期比で3%の増収となった一方で、純損益は赤字に転落した。

 7〜9月期の売上高は2071億7600万人民元で、前年同時期の2006億9000万元に比べて3%増加した。事業別の売上は中国国内コマースが1354億3100万元(前年同期比1%減)、国際コマースが157億4700万元(同4%増)、生活サービス事業が130億7300万元(同21%増)、菜鳥が133億6700万元(同36%増)、クラウドが207億5700万元(同4%増)、デジタルメディア・エンターテインメントが83億9200万元(同4%増)となっている。

 中国国内コマース事業の減収については、中国国内の消費ニーズの減少、新型コロナウイルスの感染が繰り返し発生したこと、競争の激化によるもの。国際コマース事業の増収については、主にトルコのECプラットフォームTrendyolにおける注文数が増加したことを要因に挙げている。また、生活サービス事業では、地図アプリ「高徳」が好調だったほか、フードデリバリーアプリ「餓了麼(ウーラマ)」の平均注文単価が増加したことが増収に繋がった。クラウド事業の増収は、金融サービス、電気通信、公共サービスなど非インターネット分野向けの売上が増加したことによるもの。

 一方、7〜9月期の親会社株主に帰属する純損益は224億6700万元の赤字で、前年同時期の33億7700万元の黒字から大幅な赤字に転落した。赤字となった原因について同社は、保有する上場企業株式の市場価値が下落したこと、持分法で会計処理されている投資の損益が悪化したことを挙げている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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