<一撃!裏銘柄>アニマルヘルスケアで浮上するサーラ

株式

2022/11/18 11:42

 サーラコーポレーション<2734.T>は注目材料が多く、市場の高成長が見込まれるペット関連株としての側面からも割り負け感解消が期待される。

 同社の今11月期の連結営業利益の計画は、前期比3%増の68億円。第3四半期累計の進ちょく率は87%と高い。主力のエネルギー&ソリューションズ事業は、原料費調整制度に基づき都市ガス販売価格を上方調整している上、原料価格の上昇に伴いLP(液化石油)ガス販売価格を改定しており、好調が確認される。

 さらには、愛知県豊橋市と「市有施設への再生可能エネルギー等導入事業」に関する協定を締結、同市が保有する15施設を対象に太陽光発電設備の設置から、運用、保守管理までを一貫して受託する取り組みを推進する。豊橋創造大学との地域コミュニティーの活性化に向けた産学連携による共同プロジェクトが注目される。

 コロナ禍以降、ペットやヒトの伴侶を意味する「コンパニオンアニマル」に対する需要が高まる中で、同社はアニマルヘルスケア関連株としても有力だ。一部調査によると、同社の手掛ける動物用医薬品は、世界市場が2027年まで平均成長率7.4%での拡大が見込まれている。アニマルヘルスケア分野における同社の売上規模は300億円程度にすぎず、まだまだ大きなポテンシャルが見いだせる。新型コロナウイルスに感染し、発症した飼いネコの症例論文が発表されたことも、動物用医薬品への関心につながりそうだ。

 PER10倍割れ、PBR(株価純資産倍率)0.6倍台、配当利回り約3.4%と、バリュエーションからは割り負け感が際立つ。テクニカル面でも、株価は26週移動平均線近辺まで調整し、週足のストキャスティクスやRSI(相対力指数)といった、「売られ過ぎ」を示すオシレーター系指標が底値圏を示唆する。

提供:モーニングスター社

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