【深センIPO】22日はラベル印刷設備の浙江イ岡科技など2社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2022/11/21 9:31

 深セン証券取引所では11月22日、メインボードへの上場を目指す浙江イ(火+韋)岡科技(001256/深セン)、創業板への上場を目指すカ莱特雲科技(301391/深セン)がそれぞれ新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 浙江イ岡科技は3565万株を発行予定。2007年に平陽呉泰機械有限公司として設立した民営企業で、18年に株式会社化、21年に現社名となった。ラベル印刷設備の研究開発、生産、販売を主業務としており、間欠式PS版ラベル印刷機、ユニット式フレキソ印刷機、ダイカットマシンなどが主な製品。日用化学品、ワインや蒸留酒などの種類、食品・飲料、薬品、家電製品、偽造防止、チケット、電子製品などのラベル印刷に応用されている。中国国内の印刷企業1000社あまりを顧客に持つほか、アジア、欧州、南米などでも販売されている。22年1〜6月期の売上構成は、間欠式PS版ラベル印刷機が約70%、ユニット式フレキソ印刷機が約20%となっている。

 21年12月期の売上高は4億5147万元(前期比18.79%増)、純利益は9619万元(同6.67%減)。22年1〜9月期の売上高は3億1317万元(前年同期比1.08%減)、純利益は6367万元(同3.82%減)。

 カ莱特雲科技は1700万元を発行予定。12年に深セン市立鼎光電技術有限公司として設立した民営企業で、21年に株式会社化して現社名となった。LEDディスプレイ制御システム、動画処理設備、クラウドネットワークプレーヤーの製造、販売を主業務としており、動画信号、画像データのディスプレイ制御、編集処理、伝送分析などの各種機能を提供するハイテク企業。製品やサービスは各種セレモニー、競技イベント、会議、展覧、モニタリングや監視、テレビ放送、演芸・舞台、商業公告、情報発信、スマートシティ、バーチャル撮影など様々な映像、画像表示分野に応用されている。

 22年1〜6月期の売上構成は、LEDディスプレイ制御システムが約39%、動画処理設備が約38%、クラウドネットワークプレーヤーが約7%となっている。製品の技術レベル向上、製品のラインナップ強化、品質向上、技術サポート強化により市場の評判、一定のブランド知名度を獲得しており、市場における同社製品の地位、競争力は絶えず高まっている。

 21年12月期の売上高は5億8243万元(前期比47.50%増) 、純利益は1億758万元(同68.66%増)。22年1〜9月期の売上高は4億2404万元(前年同期比11.59%増)、純利益は7712万元(同20.45%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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