<米国株情報>GM、22年12月期の業績見通しを上方修正―25年までにEV事業を黒字化

株式

2022/11/21 10:21

 米自動車最大手ゼネラル・モーターズは17日、22年12月期の業績見通しを上方修正。自動車部門の調整後フリーフリーキャッシュフロー(現金収入)を従来予想の70億-90億ドルから100億-110億ドルに、本業のもうけを示すEBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)を同130億-150億ドルから135億-145億ドルに、それぞれ引き上げた。

 また、売上高については25年まで年率12%増の成長を図り、25年時点で2250億ドル超を達成するとしている。メアリー・バーラCEO(最高経営責任者)は、EV(電気自動車)事業について、「25年までに北米地域で税引き損益の黒字化を目指す」としており、売上高については主に北米地域でのEVの量産とソフトウエアの販売拡大によって達成する計画だ。25年時点のEV事業の売上は500億ドル超と予想している。また、北米でのEV生産台数は22年から24年上期までの約2年間で40万台、25年に100万台超、全世界では北米を含め、200万台を目指す。

 黒字化にはEVの量産が不可欠。電気自動車大手テスラの場合、年間50万台の販売台数の達成により利益を上げられるようになっている。GMは25年までにテスラの販売台数を超えたい考え。35年までにEVだけを販売する長期目標も掲げている。ただ、市場の一部ではEV事業の黒字化はEV用充電池の原材料価格やEVの販売価格の設定がカギを握るため、懐疑的な見方を示している。

 設備投資額の見通しについては、健全なキャッシュフローを維持することにより、25年まで年率約110億-130億ドルを投じる予定だ。

<関連銘柄>

NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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